【石野莉緒】写真を通し、人との心の繋がりを強めていく、みんなの保健室のようなありかたを目指すフォトグラファー

■profile 石野 莉緒(いしの りお) / 元保健室フォトグラファー

・自己紹介
埼玉県出身。
フォトグラファーとして活動し4年目となる。
もともとは中学校で10年以上保健室に勤務していた。
自己肯定感の低い中学生が増えて心身の健康に影響が出ていることが社会問題と考え、親子や人とのコミュニケーションや、心の教育に力を入れてきた。
そして、大人がもっと生き生きと何歳になっても挑戦する、楽しむことが大事だと思い、
学校という枠の中だけではなく、保健室の役割を外の世界で展開することを決意。
写真は素晴らしいコミュニケーションツールであると考え、「異性やお客様にまた会いたいと思われる自己肯定感を引き出す」「相手を承認する言葉の大切さ」を伝えることができるようなフォトグラファーを目指している。

写真撮影の他にも、スマートフォンによる写真撮影講座や恋愛講座など、人と人との結びつきを強めるのに効果のある取り組みを積極的に行っている。

Q:これまでのご経歴を振り返ってみてどう感じられますか?

-保健室に勤めていたとき、摂食障害の生徒がいました。

その子は、とても優秀で頑張り屋さんであるのにも関わらず、『親に認められたい、もっと頑張らなきゃ自分には価値がない』、と、自己否定が強く、人の目を常に気にしているような状態でした。
私は昔からよく写真を撮っていたので、その生徒を写真に撮ってみました。
自分が写っている写真を見たとき、その子の中で何かが変わったようで、その後、むしろ人目に触れることの多い芸能に興味をもち、さらに自分の声を活かしたい!と声優の道を歩み始めるような明るい性格に変わっていきました。
写真という形にすることで今まで気づかなかった自分の表情や仕草に気付き、客観的に自分を捉えることが出来るんです。
また、日本人が苦手でもある『褒める』、という承認の言葉をコミュニケーションの中で相手に伝えることも自然にできます。このことを改めて認識できた経験でした。

また、こちらも保健室勤務時のエピソードですが、「ほけんだより」にイラストや写真を掲載し面白く伝えて健康に興味をもってもらおうと工夫したところ、たいへん好評を頂きました。
工夫を凝らした保健委員会活動が養護教諭の全国誌にも何度も取り上げられ、掲載頂けました。
写真はやっぱり有効なコミュニケーションツールなんだなと思いました。
現在、写真を利用したLINEスタンプの制作を行っているのですが、こういった経験からその方の魅力を伝えるには写真でのLINEスタンプに可能性を感じたことがきっかけになっています。

Q:これまでのご経歴の中で困難だったことや挫折経験はありますか?

-フォトグラファーとして、ワンちゃんのいる家族撮影から活動をし始めたのですが、外での撮影が体質的に厳しく、毎回皮膚科で治療をするほどの紫外線アレルギーになってしまいました。

撮影中は日除けは十分にできないため、屋外撮影から室内撮影をメインに行うことになり、改めて一から室内撮影用のライティングの勉強をし直すことになり、退職してデビューしたものの、なかなかうまく活動ができずに、挫折も何度も経験していました。

Q:これまでのご経歴の中での成功体験・うまくいったことは何ですか?

-以前、ペットショップでひどい対応をされ殺処分寸前だった心に傷を負った保護犬を撮影する機会があったのですが、撮影するごとにその子が活き活きとしていき、最後にはレンズを向けるとキメのポーズをするくらいに心を開いてくれました。

やはり、言葉が伝わらないからこそ、『カメラは愛情表現の魔法のツール』だと、再認識しました。

Q:今後どういうことをやっていきたいですか?

-巫女✖️フォトグラファーに興味があります。

というのは、ご縁で巫女選挙に出られる方から写真撮影を依頼されました。もともと神社仏閣が好きなこともあり引き受けさせて頂きましたが、これがきっかけで私自身も巫女の勉強をすることになりました。
日本人の本来の精神性の高さを、日本人の私たちがもっと認識することが大切であると考えているからです。
自己肯定感を上げるだけでなく、女性がもっと伸び伸びと活躍することで、子供も大人も、より愛情深く、相手を承認し合える社会になるのではないかと可能性を感じています。

また、巫女のコミュニティー内で女性の悩みを受ける窓口を運営していこうかという話もでてきています。
もともと人に長く寄り添いサポートすることが好きなこともあり、保健室勤務の経験も活かすことができるので良い営みだと思っています。

Q:後発の人たちへのアドバイスをお願いします。

-挑戦するということは勇気がいることです。

でも、少しずつでも大人が挑戦し成長していくことが、巡り巡って子供達に夢を与えられることなのかなと思います。
大人がワクワクして楽しむことが大事なのだと思います。

あと、動き続けることが大事。動けば何かが変わっていきます。自分を取り巻く状況も人とのつながりも。常に挑戦し続けることが自信や強みにつながるのだと信じています。